『説得術 心理学が教える人を動かす技法』
いわゆるビジネス本なので、そうとう通俗心理学寄りの本ではあるが、出典がちゃんと明記されていて、説得についてまとまっている日本人が書いた本、というジャンルだとこの辺しかない……みたいなことを聞いた気がするので一旦読むcman.icon 隠すことではないから、正直に言ってしまおう。
筆者は、もともと騙されやすい性質の人間で、よくいえばお人よしである。
この書き出しすきcman.icon
筆者も、鏡をながめている妻に向かってちょっと飲み物を持ってきてくれないかと頼んで、「自分でやれ」と一蹴されたことがある。「鏡を見ている人は、説得しにくくなる」というマイヤー教授のデータを、うっかり忘れていたのだった。
良い
1章(それぞれについて、出典を付記したい)
好意の返報性>返報性の原理
こんな言葉は心理学論文の中に出てこないcman.icon
鏡/過去を見ると自己意識が高まる
アイコンタクト
相手の好感度を稼いだうえで、相手の気分がいいときに、柔らかい言葉で、相手の目を見つつ、相手よりもほんの少し大きく妥協する形で交渉をまとめるのが成功率が高い……みたいなまとめになりそうだがcman.icon
まぁただ、交渉(利益関係の押し引き)と説得(相手の態度を変容させること)が結構一緒くただなぁ、と思った。
実験上区別しなくていいのかなこれ?なんか直観的には違うものの話をしているような気がするんだけど……
心理学的な観点だとどういうふうに分類されるんだろ。コミュニケーションを図式化すると結構違うことになりそうだと思うんだけど。